1型糖尿病発症を2年遅らせる薬剤の意義とは?|日経メディカル ワークス

1型糖尿病発症を2年遅らせる薬剤の意義とは?

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1型糖尿病発症を2年遅らせる薬剤の意義とは?

14日間の投与で、1型糖尿病の発症を2年間遅らせる──。これは、1型糖尿病のハイリスク者を対象に行われた、抗CD3モノクローナル抗体テプリズマブ(teplizumab、国内未承認)の第2相試験の結果だ。確立した根治療法がない1型糖尿病。発症すれば、長い人生を疾患とともに歩むことになる。テプリズマブによる「2年間の発症遅延効果」は患者に何をもたらすのだろうか──。 膵β細胞からのインスリン分泌が枯渇する1型糖尿病。T細胞をはじめとする様々な免疫細胞が膵島内に浸潤し、膵β細胞の破壊につながる炎症を引き起こす。こうした自己免疫学的機序で発症する同疾患に対して、これまで多くの免疫療法が試みられてきた...

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