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大村智氏開発の治療薬で克服できた「オンコセルカ症」とは?

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公開日:更新日:2015-10-07

大村智氏開発の治療薬で克服できた「オンコセルカ症」とは?

コラム:NEWS
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ノーベル生理学・医学賞に輝いた北里大特別栄誉教授の大村智氏は、微生物が作り出す化合物をもとに有益な治療薬を開発し、感染症の克服に大きな貢献を果たした。寄生虫による「オンコセルカ症」(河川盲目症)の治療薬として実用化した「イベルメクチン」もその1つだ。これによりコントロールが可能となったオンコセルカ症とはどのような疾患なのか。 オンコセルカ症(表1)は、皮下を自在に動き回る「ミニ糸ミミズ」と称される回旋糸状虫という寄生虫が引き起こす病気だ。失明に至る忌まわしい感染症で、WHOが指定した「顧みられない熱帯病」の1つでもある。世界の感染者数は約1800万人、失明者は27万人との報告がある。特に熱帯...

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