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認知症初期でも患者の話が「事実」とは限らない

第22回から、地域の診療所で非専門医として認知症患者を診ている私が、実際にどのような診療をしているかを、認知症の各段階に分けて説明しています。今回取り上げるのは、初期です。認知症の重症度分類には様々なものがありますが、本稿ではFASTの「4 軽度:夕食に客を招く段取りをつけたり、家計を管理したり、買物をしたりする程度の仕事でも支障をきたす」時期を想定して、対応法を紹介します(参考[外部サイト]:認知症の臨床評価について)。 これまでも繰り返し述べてきましたが、生活面の困りごとの確認と対策は初期段階の診療でも欠かせません。また、進行予防のために、第27回で紹介した通り、生活習慣病のスクリーニン...

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