1つ目に個人用ロッカーの弊害についてですが、個人ロッカーを使用すると、何でもロッカーに入れる傾向になるため、ロッカー内には私服とユニフォーム、靴などが混在しがちです。衛生的に考えても気持ちのよいものではありません。弊社では個人ロッカーを使用せず、私服用とユニフォーム用のクローゼットを別に用意しています。ちなみにユニフォームは共用です。使用後のユニフォームは洗濯機に入れてもらい、洗濯機がいっぱいになったタイミングで、気づいた人が洗濯しています。

 2つ目にカルテの整理についての取り組みです。事務員のいない弊社では通常、女性が片手で持てる程度の重さになるように定期的に整理しています。過去の看護記録やその他の帳票類は、患者ごとに作成した別ファイルに入れており、これらのルールの詳細は、入職時のオリエンテーションで説明した上で、業務マニュアルにも明記しています。またホワイトボードは元々設置しておらず、日々の担当患者などの情報は、書庫に保管している週間スケジュール表を用いて共有しています。ただし、研修用に、壁に直接貼り付けるタイプのホワイトボードは2枚用意してあります。

 次に衛生材料については、主治医もしくは家族に用意してもらうことを前提としているので、事務所内には、いざという時に必要なディスポグローブとマスク、一包化されたアルコール綿の3種類しか在庫を持っていません。なお、患者宅で手洗いをさせていただく際に用いるペーパータオルは用意してあります。

 最後に訪問バッグについてですが、弊社では共用としています。どれも中身は同一なので、誰がどれを使ってもよいことになっています。中身は、血圧計、ステート、体温計、メジャー、アルコール綿、ディスポグローブ、手指消毒アトマイザー、ペーパータオルです。使用後、補充が必要な場合は各自で補充します。次の人が使用する際にいつでも気持ちよく使えるように、常に中身を整えておくことが重要だと考えているからです。

 ファクス送付状については、ほとんどの内容が電話で済みますので、多くの場合作成していません。

 弊社でのこれらの取り組みが、少しでもご参考になれば幸いです。