—紹介会社によって、サービスの質に差がある可能性があるということですね。
あると思います。私はその2つの会社しか知りませんし、また同じ会社でも担当者によって違うかもしれませんが。私がM社に登録したのは本当に偶然だったのですが、ラッキーだったと思っています。
条件は希望通り、年収も大幅アップ
—実際に見た病院はいくつですか。
面接に行ったのは今いるところともう1件の2件だけです。事前に、勤務地、年収、当直回数など条件を提示して、候補を絞ってもらっていたので、その2件のうち実際に行って合いそうなところにしようと思っていました。
—すると、希望通りの転職ができたのですね。
そうですね。希望通りにいきました。今の勤務先には満足しています。本当にラッキーだったと思っています。紹介会社がよかったことと、今の病院がその会社に登録していたこと。時期が違えば、その病院がその会社に登録していたかどうか分からない。転職にはやっぱり運があると思います。
—では、収入は上がった?
はい。紹介会社はその辺の相場感の情報も持っているので、前の勤務先の収入、こちらの希望、キャリアなどから、「だいたいこのくらいはいけるだろう」ということが分かるんですね。今の仕事は診療所所長ということもありますが、約1200万円(税込み)から約1500万円(税込み)になりました。
—では、先生としては「医局外への転職」はお薦めですか。
うーん、それは一概には言えません。自分はうまくいったけど、必ずうまくいくかと言われると自信はありません。
医局人事の良さというのもあるわけです。県内の病院はほとんどどんなところか分かっているし、知っている先生も多い。だから、「ここなら困ったらあの先生に紹介しよう」といったことがすぐ分かりますし、いろいろな意味で仕事がやりやすい。また、いやな部分があったとしても、ずっとそこにいるというわけでもないので、我慢できることもある。
医局外の転職は、全く知らない病院に行くわけですから、いくら事前に調べて、条件を絞るといっても、結局「入ってみないと分からない」という部分はあります。どんなにしっかり準備しても、それなりのリスクがあることを覚悟する必要はあると思います。